スプリングエフェメラル採集①
こんにちは、Kです。
先日、1年で春にしか現れない蝶
スプリングエフェメラルを求めて都内の山へ採集に行きました。
4ヶ月以上まともに捕虫網を振っておらず、腕が鈍っていないかと若干の不安を抱えながら6mの網を片手に林道へ突入。
時間帯は早朝とのこともあって、全く虫がいない。
何か動いた!と思ったらだいたいハエ。
気分が落ちて行く中、ふと私が持つ青のネットに蝶が誘引され向かってきました。
すかさず網を振り、ネットイン。
まず最初に遭遇したのは、越冬明けのテングチョウでした。
目当てではないので即リリース。
そして、しばらく歩いていると草原へ出ました。
ここならいるだろう、、と思い練り歩いたんですが
舞うのは全てテングチョウ、テングチョウ、テングチョウ、、とテングパラダイス。
この蝶はここの辺り一帯では年中見れるド普通種。
普段ならテングでも遭遇すれば嬉しいのですが、
今日は今のところ遭遇する全てがテングチョウ。
違うんだ、、君じゃない...
やっぱ場所が悪いのかな?
ポイントを変えて、尾根沿いを歩いてみることに。
3時間ほど歩き、時刻は午前10時を過ぎました。
もう完全に諦めムード。
時期が早かったのかな...と、捕虫網をしまいカシワとクヌギ、コナラが生える尾根を歩いていると
1頭の小さな黒い影が真横を通過しました。
!?
今の飛び方...
セセリチョウの仲間だ...!
すぐさま閉じていた網を展開し、臨戦態勢へ。
すると後方から飛んできて、目の前の低木に留まり目視で確認できました。
間違いありません。
この日求めていた“ミヤマセセリ”です!
息を殺し、そーっとそーっと近づき、、
今だっ!!
勢いよく網を振ります、、!
がっ!!!
ここにきてスカし!
嘘やろ!?!絶望。
狙いの蝶は、コナラ林の彼方へ...
でもここは山の尾根。
しばらくすれば風にのって再び戻ってくるはず...
すると...
シュシュシュー...
予想通り戻ってきました!!
今度こそネットに入れるべく慎重に...
今だっ!!!隙を逃さずネットを振ります。
きたーーーー!!今年初のスプリング・エフェメラル...
ミヤマセセリ
Erynnis montana montana (Bremer, 1861)
です!
手を振るわせながら三角紙に入れていると、今度はオレンジ色の大きめなチョウが飛来します。
あれは!!ヒオドシチョウだ!!
いい歳したオッサンが一心不乱に網を振ります(地獄絵図 笑)。
2頭連続ネットインできました(まとめてネットに入れたので片方がボロボロになってしまいましたが...)
ヒオドシチョウ
Nymphalis xanthomelas japonica (Stichel, 1902)
この蝶はスプリングエフェメラルではないのですが、滅多に見れないので一気にテンションが上がります。
そして続けて...2頭目のミヤマセセリ!!
さらにさらに!!
私が知るスプリングエフェメラル10種の中の2種目、
スギタニルリシジミ
Celastrina sugitanii sugitanii (Matsumura, 1919)
も採集できました!
この日の採集結果は...
ミヤマセセリ2頭
ヒオドシチョウ2頭
アサギマダラの幼虫1頭
スカ覚悟もしていましたが、思わぬ収穫もあり大満足の採集となりました!
帰り際にコツバメもみられ、春が来たと実感できました!
次の採集は春で有名な、ギフチョウを狙います。